生活を書く

暇にまかせて。

軽くてあたたかいことは重要な事

 

私たちが冬に使っている布団はとっても軽くて、あったかい。

どんなに寒くても、布団に入って少し体を動かすとすぐにぽかぽかしてくる。

私はいのっちと暮らす事になった時に二人で買ったこのお布団が大好きだし、このお布団も私のことが好きだと言ってくれている(ない)。

けれど、そんな相思相愛な私と布団にも、それなりに、危機はあった。

それが去年。去年の冬は距離を置いていた。

 

簡単に言うと、とても重いお布団を使っていたおばあちゃん(去年身体を痛めていた)に、私たちのスーパー軽くてあったかい布団を1シーズン貸していた。

 

そのため、私たちは、寝返りをうつのも一苦労な重い綿布団(大げさな表現ではない)を押入れから出してきて寝た。

この重いお布団は、私たちふうふ用にセミダブルで一式、お義母さんが誂えてくれたもの。

まだ一緒に住んでいない時、こちらに遊びに来たらこのお布団を使わせてもらっていたけど、布団が重すぎて辛かったのを良く覚えている。

いのっちが、お義母さんに「布団が重い!」とか言っていたけど、お義母さんは「重いのが良いんやで」みたいなほわっとした返答をしていた。

そういうことじゃねーよ、こっちは辛いんだよ、と思ったか思わなかったか、ここでは明言を避ける。

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

 

とにかく、去年の冬はおばあちゃんにお布団を貸し出していた。

おばあちゃんに初めてお布団を掛けてあげた時、それまで「そんなもん、よい」と、拒んでいたおばあちゃんの目がキラキラと輝き、嬉しそうに「軽いなぁ〜」と言っていたのが印象的だった。

私は、なぜあんな重い布団をあんな細身のおばあちゃんに使っているのか、早く買い換えてあげたら良いのに、とずっと思っていたので、自分たちの布団を提供したことにより、かなりストレスが減った。

けれど、そこから更なるストレスが生まれた。

 

来る日も来る日も、重い布団。

晴れてる時を見計らって、まめに干したけど、全然軽くならない。

辛い。

全然あったかくないし、辛い。

あったかくないのは最悪袋と湯たんぽでどうにかしたけど、とにかく重いの辛い。

嫌すぎる。

 

二ヶ月、三ヶ月経った頃には、もう、夜に念入りにストレッチして寝ても、朝起きると体がバキバキだったので、軽い布団を新たに買おうか、いや、おばあちゃんのお布団を買って、自分たちのは返してもらおうか・・・とか(お義母さんとは、嫁姑問題みたいなことは全然ないんだけど、何か、その辺り含め)ぐるぐるぐるぐる1人で考えていた。

いのっちに相談しても、重い!とは言うけど、私よりは平気な様で、新たに布団を買うことについて賛成は得られなかった。

まぁね、この布団(重すぎるけど)もあるし、収納もそんなにないしどーすんの?って感じだし。

あぁ、軽い気持ちで貸してしまったお布団・・・お布団・・・お布団!!!

失って初めて知るってこういうことか。

 

とか、思いつつも、無事(?)寒い冬を乗り切り、春が来て、夏が来て、秋*1・・・そして。

もう、霜も降りてました。冬ですね。

こちら、山の中の土地。寒いです。

クリーニングに出すのが少し遅れ、夏布団+毛布で耐えてましたが、やっと一昨日から一緒に寝ています。

 

最 高 。

 

先日まで被ってた夏布団(セミダブル一式の中の一枚)より軽いし。

被った時に、去年のおばあちゃんみたいに、目をキラキラさせて「軽い〜〜!」と言ってしまった。

もう、軽いっていうか、空気。空気。

去年一年離れてただけ、愛が深まったっていうか、大切さがわかったっていうか、ありがたみが増したっていうか。

それと、軽いのもあったかいのも良いんだけど、大きさ。

セミダブルサイズだと、夜中にどちらかが布団を奪ってしまい、ひとりが寒くて起きるということが頻発していた。

しかし、私たちの羽毛布団はクイーンサイズ。身体が大きな私たち(私は横幅も)でも不足なし。

ちょっと、バルキー性がありすぎで、何なら汗ばむ(二層式のグースは毛布と合わせ技すると暑いと知った)っていうのが悩みだったけど、今は、本当にこの布団を買っておいて良かったと思っている。

 

ちなみに、セミダブル一式は、今、一枚も使っていない。

敷き布団は固く、腰痛持ちの私にはつらかったので、こちらの家に移り住んでから割とすぐにブレスエアーにした。

そして掛け布団は、冬は先述の羽毛布団だし、夏はタオルケットで寝ているので、夏布団も基本的には使わない。

 

 

 

 

*1:おばあちゃんは長期入院中

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