閉じた世界
先日、うどんを打ってみた。
きつねうどん。
子供の頃は、出汁の効いたツユに甘い油揚げが乗っているのが許せなくて、きつねうどんは絶対食べなかったんだけど、最近は、これがたまらなくなっている。
この揚げを食べたいがためにうどんを作った。
そしてこの揚げはとっても美味しく炊けて、2枚食べた後、追加してまた2枚も食べてしまった。
もう少し、麺を細くした方が食べやすかったので、次はその様に。
うどんは簡単に出来る、という気づきを得ました。
・・・・いや、うどんなのか?私の作ったモノは本当にうどんだったのか?うどんらしきものと言うべきか。
ものを作っていると、名前のないものに良く出くわす。
もしかしたら私が知らないだけで、名前があるのかもしれない。けれど生まれてきたそれが何なのか、名のあるものを作ろうと手順を追って作っても、それがそれである証明が私にはできない。
彼のモノが、ビスケットなのかクッキーなのか、タルトなのかパイなのか、ショートカットなのかセミショートなのか、ボートネックなのかラウンドネックなのか・・・
曖昧な境界線で名前が分けられているもの、または別の似たものが同じ名前の時、私はその度にそれが何であるか考えてしまう。
考えた挙句、自分が正しいのかどうかわからず、今度は自分を疑い始める。
けれど、いくら疑ってみても、答えは出ない。
思い切って、いのっちにこの前食べたのってうどんで良いんだよね?って聞いてみた。
うどん以外の何なの?
と言われた。
やっぱりうどんだった。
今回うどんがうどんであるのか疑ったのは、極端だったと自分でも思う*1。
*1:そういう遊びの一種