鯖
激安とその周辺しか買えない身体になってしまったから… pic.twitter.com/l84YZFwHGE
— おかだんご (@oka_dangomushin) 2018年3月14日
私は叔母が作ったシメサバが大大大好きなのだけど、自分で作ったことはなかった。
まずシメサバを作るには、新鮮な鯖を手に入れなければならない。いきなりハードルが高い。ムリ。
しかし、先日出会ってしまったのです。すっごく綺麗でハリのある鯖に。それは運命。デスティニー!
そうゆうことで初めてシメサバを作った。
お砂糖をまぶして水分を抜く。時間はてきとう。
同時に、あらにしっかりめに塩を振っておく。
鍋には水と昆布を入れておく。
あらで汁ものを作るのです。この日は白菜と鯖の汁。
どーでもいいけど鯖の青色めちゃくちゃ綺麗。見る角度によって全然違う色にキラキラ光って、さすが「魚」に「青」と書いてサバ。料理を作っているとこういう美しいものに気付けるのが楽しい。(本物は写真の100倍きれい)
ナマコの透き通った中身も大好き。ラディッシュの、白とピンクの曖昧な境目も好き。
洗い流して綺麗に水分を拭いたら今度は塩をまぶして水分を抜く。
一時間くらいしたら、これも流して綺麗に拭く。
私はこの間に中骨を抜いたりしたけど、締めてからのがしやすいかな?どーでしょ?
最後は酢締め。
鍋に入れておいた昆布を取り出して、これもシメサバに入れる。使い回しちゃう。家で食べるなら十分だと思っている。
ケチなので、最低限の酢をプラ袋に入れてみたんだけど、よく考えたら資源の無駄&酢のが安い?
酢で締めてる間に、あらの塩を洗う。
その時に肝だけ別に取り、肝醤油用に別で湯がく。魚の肝大好き。(獣の肝も大好き)
他のあらは霜降りして汚れを落として、白菜と一緒に昆布エキスの出た水の中に。
沸騰したらアクを取って、火を弱めて、薄口醤油で味を整えたら出来上がり。わーい!
シメサバも、いい具合になっております。
くれぐれも気をつけたいのはアニサキス。とにかく可食部を良く見て。腹痛が嫌なら冷凍を。冷凍48時間、または70℃以上で加熱すれば死滅するそうですから。
幸運なことに私はまだ一度もアニサキスを食べたことがありません。多分、激しい腹痛になってからでないと「冷凍」という工程を入れないと思う。人様に食べさせる場合は別、というか家族以外には食べさせられないな。
イカの塩辛を作る時にウネウネしてるのや、焼いたさんまの内臓にいるのは見たことはあるけど、いつかは見落として、生きたままのものを食らってしまうのではないかと少し緊張しています。
出来た
この日、体調が思わしくなかったりで、作り終える頃にはヘロヘロに。
ヘロヘロ感が良く伝わる写真ですね◎
牡蠣ご飯はお義母さんが買った牡蠣ご飯の素使用。
しかし本当に綺麗な青。
肝は漉さずに切っただけです。
生姜は冷蔵庫にしなしなしてるのしかなかった。新鮮なシャキシャキの生姜だったらどんなに良かったか・・・。
一切れ食べて、もう、そのまんまでもやらかくてとろっとしてて幸せだったけど、せっかくなので炙った。
ため息の出るルックス。
薬味と肝で食べる。
食べてるうちにどんどん心がほぐれていくのを感じた・・・ううう、美味しい・・・。
この後、どうにもこうにもお酒が欲しくなり、おちょこいっぱいだけ飲みました。
これ。超甘口。
本当はキリッとしたお酒を飲みたかったけど、何もなかった。
しかしこれはこれで美味しくて、笑いながら飲み食いしました。
お酒も魚も舞鶴産の舞鶴御膳となったのでした。
翌日のお昼。
棒鮨。
ラップを使ったけど、ラップよりも厚手のポリ袋を開いて使った方が扱いやすい。押し寿司でも同様。
下から鯖、とろろ昆布、岩下の新生姜。
こういうとき、たまま家に材料が揃っているとすぐに運命を感じてしまう。
うすあじだそうです。
ところで、鯖って焼く時皮剥かないじゃん?
むしろあの皮って美味しいじゃん?
炙ったらバリバリになって美味しいんじゃないかな、と思ってすごく迷ったんだけど今回は剥いた。
半分剥かずに試したら良かったな。
食べる前に炙って出来上がり。
切れ目には脂がたっぷり溶け出している。
はぁ・・・
食べる前にうっとりしちゃう。
お義母さんがこれを見て「まぁ!!すご〜〜〜〜い!こんなん七百円くらいで売っとてやで」と言っていた。
ですよね、すごいですよね!!!
半身なので二百円以下で一本出来ます。
お得感すごい。
しかも自分で作ったら自分の好きな味付けに出来るんですよ?自炊の何が良いってそこが良い。
米も、あんまりぎゅーぎゅーしないで、自分の好きな加減に巻けるし。ぎゅーぎゅーが良い時もたまにはあるが。
とにかく、一匹の鯖にものすごく幸せにしてもらった日だった。